電子メディア対策(教育?)は難しい…
ゲームやスマホ、やりすぎだよね。学校として何か対応しないと。
よく職員間でもよく話題に出ます。確かに、どうにかしないと… と思うものの、効果的な策を出せない...
予防教育として「ゲームは時間を決めて使いましょう」とか「おうちの人とルールを決めましょう」というレベルではもうダメなのかなぁ。メッセージを発信し続けたとして、効果はあるのかな?
子どもたちの会話を聞いていて、学校の教育レベルでは難しい気がしてしまいます。どの子も、休日は4時間も、5時間も電子メディアを使っているのだから。
それも、外出自粛が求められる中、家でできる遊びって限られてしまいますものね。トランプやオセロなどは、兄弟がいないとできないです。
制限をかける必要性
強力的な対策は、制限をかけるという方法。韓国が割と強い制限をかけたようです。
でも、結果は…市場には大ダメージがあったようです。
韓国コンテンツ振興院が最近発表した「2015ゲーム白書」によると、2010年に2万658社だった国内ゲーム会社は、昨年1万4440社と、4年間で約30%も急減した。ゲーム業界の従事者数も12年は5万2466人だったが、昨年は3万9221人に減った。
韓国は、青少年が夜12時から午前6時までオンラインゲームを使用することを禁止した「シャットダウン制」を2年前に導入。こうした規制が、ゲーム産業に対する否定的な認識を広め、市場自体を冷え込ませた結果という指摘が出ている。
韓国経済研究院はシャットダウン制の導入で今まで1兆1600億ウォン(約1300億円)の市場萎縮結果をもたらしたと分析。また7月に導入された青少年対象の確率型アイテムに対する自律規制も市場を冷え込ませた要因に挙げられる。
条例で、電子メディア利用の制限を設けた自治体もあります。
でも、電子メディア利用の健康被害ついては、根拠が曖昧なんですね。賛否両論のようでした。ありがたいと思う面もあると思うけどなぁ。
学校では、効果が出るような策は無理なのか?
効果に直結するのは、制限。
でも、学校独自で制限をかける、というのは現実問題、難しいと思います。家庭の理解を得るには、大胆すぎる行動。学校としては、制限を強めるのではなく、自分で考える機会を設ける、家庭にも呼びかける、という努力がやっぱり大事なのかな。効果としては弱い気がしてしまいますが、それしかないのかな。
教育って、すぐには結果が見えないし、結果に直接的に結びつくものでもないし、ひたすら願い続け、模索し続け、しかないのかな、と考える今日この頃です。
ソクラテスは文字の発明を、怠惰の技術だとなじった。
明治の教育者は、小説は若者を犯罪に走らせると批判した。
いつしか活字は教養となり、今度は漫画やアニメがバカにされた。
(省略)
確かに新しいメディアは、社会に新しいトラブルを持ち込む。でも、それによって救われる人もたくさんいる。片面ばかりを見てはいけない。それが一体、人に、社会に、どんな役割を果たし得るものなのかを見なくちゃなと思う。
本を読んで、ハッとしました。
電子メディアは決して「悪」ではないということ。
使い方を間違わなかれば、とても便利なものなんだと。
だから、「悪」ではなく、「うまく付き合おうね」というメッセージを発信したいです。これからは、電子メディアを使えるスキルが社会では必要となりますし。