養護教諭 ❀ もこブログ  

小学校養護教諭のブログです。思ったことを週一くらいで更新していきます。

止血の仕方

過日、悲しいニュースがありました。

小田急線の車内で複数の人が刺された、という事件です。

このニュースに対して、色々感じることはありますが、今日はそれは置いておきます。

 

一緒にニュースを見ていた旦那から

「こういう時って、どう血を止めるの?」

と質問がありました。

 

👧「ガーゼとかハンカチとかで、刺された部分を押さえるんだよー」

 

👨「腕からたくさん血が出てたら、縛るんじゃないの?」

 

👧「縛るのは極力控えたほうがいいんだよー」

 

なんて答えながら、ちょっと自分の答えに自信をなくし始めましたので、日本赤十字社の救急法講習教本で確認してみました。

 

止血には大きく3つあります。

(1)直接圧迫止血

(2)間接圧迫止血

(3)止血帯

 

(1)直接圧迫止血

 傷口に清潔なガーゼや布を当てて圧迫します。傷が手足にあれば、心臓より高く挙げて動かさないようにするといいです。多くの場合は、この方法で止まります。

 

☆止血するときに、相手の血液に触れて、感染を起こす危険性があるため、できる限りビニール手袋やビニール袋を使ったほうがよいです。

 

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すみません、イラストは注射後の止血です(・ω・`)
 

(2)間接圧迫止血

 傷口より心臓に近い止血点を指や手で圧迫して止血します。ただ、これは直接圧迫止血するまでの間、一時的に。

 

(3)止血帯

 (1)(2)でも出血が止まらない場合、心臓寄りの部位をさらに押さえるほかに、止血帯などで縛る方法があります。ちなみに、これは赤十字の教本には載っていませんでした。なぜなら、この手技は神経や血管を損傷する可能性があるため、訓練を受けた者のみが行うべきだからです。

 

いつ、応急手当が必要な時があるか分からないから、勉強し続けることが大切です。でも、「よし、今から応急処置を勉強するぞ。」なんて、日々山のように仕事がある中でなかなかできない😢 だから、ふと、気になった時にこまめに勉強し直していきたいと思います💡