ブラック校則
最近、話題になりましたが、ブラック校則について抑制するための通知が文科省から出されました(語弊を招かない言い方だと、校則が子どもの実情や社会常識などに合った内容になっているか絶えず見直すよう求める通知)。
個人的には、学校の悪い風習をなくすには良かったなあ、と思います☕️
髪の色や下着の色の指定。
え、どうしてそんな細かいことを決める必要あるの??👀
と、不思議に感じるかもしれません。
校則の理由
校則は、学校がきちんと教育の目的を達成するために必要だから制定されます。
実際の理由は(私が現場で感じるに)
校則を作ることで
子どもへの指導がシンプルになるんです(シンプルになることで、みんなに同じ指導が出来る)。
分かりやすい例だと…
筆箱の指定。箱型かポーチ型か。
片付けが苦手な子だと、必要な筆記用具を出すのに、ポーチ型だと時間がかかってしまうのです。そこで、箱型を持ってくるよう家庭へお願いする。でも、家庭としては、どうしてうちだけ?と不審に思う場合もあります。
また、家庭の理解を得られても、職員間で意見が割れることも。
「Aさんは、箱型の方が勉強に集中できるよね。」と他の職員が思ったとしても、担任は家庭への連絡をやらないとか。そうすると、箱型推奨される子と特に言われない子が出てくる。
しかし、1つルール決めれば、「ルールだから」で通るんです。
面倒な話し合いがなくなる…ということ。
全校どの先生の指示も一つに統一されるんです。
家庭へのお願い事がすっきりシンプルになるんです。
ルールの明確化
また、髪型や服装について
「華美でないもの」と明記している学校か、指定にしている学校かで分かれると思います。華美でないもの、とした場合、どこまでが華美でないかは、人によって異なってしまう。判断基準は家庭に任せるか、学校が華美だと判断したら注意するか、そこらへんが曖昧になってしまうんです。
曖昧だと、その都度、この色は華美かどうかを全体で話し合わなくてはいかなくなる。
こんな話し合いしないで、個人の判断で良いのではないのか、という意見もあるかもしれません。しかし、個人の判断に任せると、あってないようなルールになってしまうのです。
結果、学校現場ではルールはあった方が楽だよね、って空気で溢れています。
下着の色していも、同じだと思う。
「何色が華美?」
「赤はダメでしょう。ピンクは?」
「もう白で統一すればいいんじゃないですか?白を華美とする人はいないでしょう。」
そんな感じの話し合いで校則が決まっているイメージ。
日本だと、学校に必要のないものは持ってこない スタンスですが
海外だと、学校は勉強するところだから、それ以外のことは学校が指摘しないスタンスのところも多いそうです。国によってだいぶ価値観が異なるのですね。どちらに賛成反対はあるかと思いますが、こんな風に世の中で話題にして、より皆が納得する方向に決めて行けたらいいですね。
以下、文科省資料より。